事件について独り言
今度のテロは何で起きたの?ってテレビでこの事件のことが出てきたときに家族から尋ねられましたが、自分にはよーわかりません。で、ここ数日テレビのニュース番組に加えて、BBCのサイトやここのストリーミング放送とかに注目してましたが、それっぽい原因や理由は何とでも挙げられるけど、やっぱり本当のところは現時点で誰にもよーわからんのが本音じゃないでしょうか。

とはいえ、テレビで9時台のニュースとか見てると、最後に「インドは宗教対立や経済格差もありますからね」な感じのコメントで結局まとめられてしまうことが多かったような気がしました。複雑な事件の背景をあれこれ報じた後で、とりあえず多くの視聴者が理解しやすい枠組みに話の落としどころを持ってくることはテクとして有用だと思いますが、上記のようなコメントは論理が飛躍し過ぎてる気がします。
(あんま関係ないけど、日本語の四字熟語って、こういう時に何となく理解したような気になれて便利というか、日本語に慣れた眼や耳にすっきりと収まり過ぎてやっかいというか、なかなかくせ者ですな。)

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そういえば今回の事件報道で見かけたこの談話
犯行声明を出した「デカン・ムジャヒディン」は組織名から南インド・デカン高原出身者のグループだろう。同地方ハイデラバードにはインドからの分離独立を求めるイスラム過激派が古くから存在しており、その流れをくむグループではないか。過激派には現在、大きな指揮系統はなく、小さなグループがアイデンティティーを訴えるため、勝手に名前を付けて活動している。
たしかにこことか読むと、併合直前に白色テロをしかけたラザーカールからの流れが少なからず今に脈々と続いてるという見方も確かにあるようだけど、その後の報道を見るかぎり、組織名にもとづく実行犯についての予測は外れたようですね。
(しかもこの人物の専門って中東地域だったのでは?新書をたくさん書いてて一般的な知名度があったからコメント求められたのかもしれないけど、微妙に畑違いな気がしましたが。)

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にしても談話を取るためとはいえ、殺されるかもしれない状況から解放された直後の人に向かって「大丈夫ですか?」ってのも何だかなぁ。
まぁそんな感じで、今回の事件現場周辺での報道メディアの節操の無さへの批判も早くも出てるみたいですね。ここの記事では「今回の事件で最もテキパキ適切に動いたのはテロリストたちと軍特殊部隊、その反対は警察、それからメディア関係者」とまで言いいきってますが、日本の民放顔負けなインドのニュース専門チャンネル間の熾烈な争いと、それを物語るようにやたら文字テロップがちらつくテレビ画面を思い浮かべると、まぁそうだろうなぁと思います。しかも外国人の人質が多かったから各国メディア特派員も含めて多数押し寄せたのだろうし。
これとかこれとかを見ると、タージホテル前の広場はメディア関係者で大賑わいだったようですね。)

鎮圧作戦が終了して事件が一段落した現時点だと、とくに鎮圧作戦中に殉職した警察や軍の関係者に焦点が集まっているようですが、犠牲者がこれでもかと扇情的に映し出されるのも万国共通の約束事なんでしょうかね。英雄を祭り上げたり悲劇仕立てにするのは勝手ですが、なんだか事件が起きるたびに見せられるとアレな感じに思えてきますが・・・。

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あと、実行犯らが隣国から来た可能性が高いからって、波平おじさんや一部の人々に「外敵の仕業!」ってファビョらせる隙を与えるような方向へあまり話を誘導しないことをインドのニュースチャンネルには期待します。おそらく今回の事件のせいで、それまで騒がれていたマーレーガーオン爆破事件関連の報道もすっかり下火になってしまうんでしょうが、一見ただのキャッチな煽り文句のようでいろいろと問題提起を含んだ「ヒンドゥー・テロ」なんて面白い言葉がせっかく出てきたのに勿体ないですな。


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横から遠目にタージパレス&タワー

何はともあれ、今回の事件で一番印象的だったのがタージホテル周辺を飛び回るハト。
ホテルの建物に巣を作ってたんですかね、あんな爆発があったり煙に巻かれたりしたのにいつまでも飛び去らずにいるとは。しぶといというか根性座ってるというか、あんなに逞しいとは思いもよりませんでした。ハトあなどれません。
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by ek-japani | 2008-11-30 01:03 | 考察


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