今度はテランガーナ州???
 なにやらアーンドラ・プラデーシュ州が分割されるらしいですな。
" India to create new southern state of Telengana " (BBC)
 The Indian government is to allow a new state to be carved out of part of the southern state of Andhra Pradesh.

 州都ハイダラーバードを含む、現在のアーンドラ・プラデーシュ州内陸部の広大な領域を占めるテランガーナ తెలంగాణ 地方が、同名を冠したインドの29番目の州として新たに設立されるとのこと。昨夜の中央政府閣議後にチダンバラム内務大臣によって発表されたばかりの段階で、まだ州議会での協議など具体的な法的手続きはこれからとのことですが、それはどちらかというと形式的なものらしく、分割されること自体はどうやらほぼ決定とみて間違いなさそうです。しかしながら、すでに100人以上もの反対派議員が州議会に辞表を出したり、州内各地で反対派デモやストライキが行われるなど、まだまだ分割に向けて政治的波乱は続きそうですが・・・。

 そもそもインド独立前後の時期には、内陸部がニザーム藩王国、沿岸部や南部(ラーヤラスィーマ రాయలసీమ 地方)がマドラス管区にそれぞれ属していたが、前者が1948年にインド連邦政府により武力併合され、後者も1953年にテルグ語話者人口の多い地域がアーンドラ州として分割されたため、そこからさらに両地域がテルグ語の「言語州」として1956年に併合され成立したのが現在のアーンドラ・プラデーシュ州。この当初から独自の州を求める動きは続いてきたそうですが、はたして今さら分離する利点があるのかどうか、傍から見る限りでは今のところ全く不明ですが。
 上記の歴史的成立過程などに起因する、同じテルグ語圏内部でのさらに細分化された地域的・文化的アイデンティティが分離要求の根幹にあるようですが、そのような理由に基づくなら、むしろ継続して州都となるハイダラーバード周辺と、テランガーナ地域内の他の区域との間の言語的・文化的な差異はどう折り合いをつけるのか気になります。たとえば、あくまで観念的な憶測に過ぎませんが、ハイダラーバードの旧市街に住むウルドゥー語話者のムスリム住民だったら、「テランガーナ」という領域よりも、かつて同じ旧ニザーム藩王国領土だったマハーラーシュトラ州やカルナータカ州の一部に点在する他のウルドゥー語話者地域との結びつきのほうがいろいろな意味から強そうな気もするのですが。
 また、それよりもむしろ現実的なところでは、域内経済格差が依然として問題になりそうな気も。もともと沿岸部に対する内陸部の開発の遅れが独立要求の理由の一つに挙げられているようですが、結局分離しても、近年ハイテク産業の基盤都市として大きく繁栄している州都ハイダラーバードに対して、毎年の降水量不足による干魃・不作、農民の間での借金苦による自殺件数の増加、ナクサライトの反政府活動の活発化による治安悪化など、様々な面から困難な状況にある農村部という、二極化した構図はあんまり変わらないのでは。

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 とはいえそんなことより、デリーのアーンドラ・プラデーシュ・バヴァン、というかその中のカンティーンがどうなるのか気になりますが・・・。「テランガーナ・バヴァン」に名称が変わるなり食堂も分割とかされるなりするとしても、あまり変わらないといいんですが。
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by ek-japani | 2009-12-12 01:31 | ニュースより


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