6月初に公開予定とのことだけど、いやー、この映画かな~り見たい気分です、プラカーシュ・ジャー監督の5年ぶりの新作。
この監督の作風(といっても2000年代以降の2作「ガンガージャル गँगाजल」と「アパハラン अपहरण」しか見たことありませんけど)、ちょっと一昔前の日本の任侠映画的な、剥き出しの暴力やら犯罪やら権力闘争やら、その他もろもろの人間の生身の欲望に満ちてドロドロした雰囲気でかなり好きなのですが、そんなわけで今作も期待。 今回の題材は、ずばりタイトルの通り、インドの民主政治。白熱の選挙戦における各政党代表や立候補者など様々な人間模様を、マハーバーラタ風にそれぞれの葛藤やら思惑やら理想やら行動やら複雑に絡み合う壮大な群像劇に仕立てあげたようです。 群像劇だけあって主演俳優も今回はかな~り豪華です。ナーナー・パーテーカルやナスィールッディーン・シャーなど円熟した個性派俳優の取り揃えも豪華ですが、ほかにも若手俳優では特に最近調子アゲアゲなランビール・カプールとカトリーナ・カイフや、最近少し演技に味が出てきたアルジュン・ラーンパールなど、わりと旬な俳優も登場するようです。そんでもって、この監督の映画に近年欠かせないアジャイ・デーヴガンが今回も当然主役の一人として出演。(あ、サングラスかけて髪型もなんか雰囲気変わってて見落としてましたが、最近あまり映画で見かけなかったマノージ・バージパーイーも。) でも、こういう種類の社会派リアリズム的な要素の強い(といっても、この監督のことだからマルチスターで娯楽性も十分維持してそうですが)映画をわざわざ金払って見に来るような観客って、(日本ほどでないにせよインド国内で相対的に)投票率の低い都市部在住の、ある程度以上の所得層がどちらかというと多数派なのでは。 選挙に対する意識や政治参加の意欲も全般的に低く、税金バラマキと汚職にまみれた政治の世界に早々に見切りをつけて、代わりに自分たちはゲーテッドコミュニティーやら住民組織による自治運動やら、行政に対する条例施行やスラム撤去の働きかけやら、一見すると「非政治的」な、選挙政治とは直接結びつかない政治力を行使するのが好きな人々(あくまで勝手なイメージです)が、自国の選挙文化とそこにおいて動員される大衆の姿を映画という突き放した目線で俯瞰するようになった、・・・・・・のだとしたらそれはそれでまた乙な構図ですが、まぁそんな政治に倦んだ人は同じシネコンでやってる別の映画を選んじゃうと思うので、むしろ近頃クールな政治意識に目覚めちゃった人々(これもあくまで個人的な妄想です)が見に来るのかも知れませんね。 そんなわけで、では~。
by ek-japani
| 2010-04-10 02:07
| 映画
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ग़म को अपने साथ में ले ले
दर्द भी तेरे काम आएगा غم کو اپنے ساتھ میں لے لے درد بھی تیرے کام آئے گا
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