「カシミールに春は来るか ~印パ接近 最新報告~」
今日も晩御飯の時間にNHKを見ていた。

『クローズアップ現代』で今日は“カシュミール”問題が取り上げられていた。最近和平の雰囲気に沸いているインド=パーキスターンの関係、その流れを受けて先日、4月7日にとうとう実現したのが番組中に紹介されていたバス路線開通である。

c0072728_2395916.jpg←写真;実効支配線
・正式名称:the Line of Control (通称:LoC)
※両国が承認した正式な「国境」でなく、一時的な「停戦ライン」扱いの境界線。

これによって分断され、インドとパーキスターン(+中国)の政府管理下にそれぞれ置かれているカシュミール(कश्मीर کشمیر)地方。
この2つの地域を繋ぎお互いの主要都市間を2週間に1度定期的に就航する予定であるバス路線が開通した。

番組中ではインド領のジャンムー&カシュミール(जम्मू और कश्मीर جموں و کشمیر)州の夏の州都シュリーナガル(श्रीनगर سری نگر) から父親の墓参り&実の弟を訪ねて、パーキスターン領のアーザード(自由)・カシュミール(आज़ाद कश्मीर آزاد کشمیر) の中心都市ムザッファラーバード(मुज़फ़्फ़राबाद مظفر آباد)への記念すべき第一便に乗り込む初老の男性の姿を伝えていた。

c0072728_2402711.jpgバスが両カシュミールを隔てる実効支配線と重なっている河のところまでたどり着くと、その上を架かる橋の手前で乗客はバスをいったん降り徒歩で反対側まで「越境」してから、反対側から来ているバスに乗り換えなければならないようで、未だ直通には至ってはないとのこと。
(今後の状況が上手くいけば橋を補強してトラックの直通乗り入れで物資輸送などの計画もあるらしい。そうすれば分離・独立テロの影響で低迷している両地域の経済に希望の光となるだろう。)

しかしながら誰であれ、別々の「国」で暮らす運命を辿った兄弟が橋のたもとで何十年かぶりに再会を果たした映像に感慨を覚えずにはいられないだろう。自分の家の食卓も俄かにそんな雰囲気に包まれた。

ちなみに次のバスも4月21日に順調に運行される予定らしい。


この番組は一回30分と短い放送時間ながらも、メインのニュースでは紹介され難いトピックと深く掘り下げた視点、問題への斬新なアプローチ(何か使い古された褒め言葉っぽいけど)などなど、凝縮された質の高い内容で週4回も放送している事に対して普段からすごいと思っているが、今回もその例外ではなかった。

ゲストとして2人の現地特派員の方々がニューデリーから中継で、今後の和平の先行きなどについての国谷キャスターからの質問に対する見解を述べていた。
パーキスターン側で取材をしたイスラーマーバード支局の太 勇次郎記者はウルドゥー語専攻の卒業生なので、最近非合法化された分離独立派団体の代表に取材している最中はウルドゥー語でインタヴューなさっているようだった。インド側のリポート映像でも民間人にはヒンディー語(もしやカシュミーリー?日本語の音声が重なってたのでよく聞き取れなかった…)で取材していたようなので、ニューデリー支局の尾原 徹記者もおそらく外語大の卒業生とかでいらっしゃるのだろうか・・・

(ところで・・・尾原記者が半袖シャツなのに対して、太記者は背広姿でネクタイまできっちり締めていた、すんごい暑そうで額には汗が少し光っていたのが印象的だった…)
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by ek-japani | 2005-04-19 03:54 | ニュースより


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