『ドキュメント72hours』
昨夜テレビでこんなの見ました・・・。
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NHK 『ドキュメント72hours』
第10回 埼玉:となりのイスラム教徒

戸田マスジドに出入りしている人々をメインに今年のラマザーン終了直前3日間の様子を撮影した回ということで、なかなか心ときめく内容でした。


戸田マスジドではパーキスターン出身ムスリムが多数派を占めているようで、番組でも主にそれらパーキスターン出身の人々の暮らしぶりに焦点が当てられていました。(ちなみに、マスジドで夜に供された食事でパコーラーやビリヤーニーなどがちらりと映し出されましたが、なかなか旨そうでした。)

中古車の競売場を取材したシーンでは、もしかしたら場内の半数以上をパーキスターン出身と思われる人々が占めていそうな感じでした。日本で中古車輸出販売の仕事に携わるパーキスターン出身の人々が多いというのは最近有名な話ですが、実際にそのような人々がある程度集合している場面を目撃すると本当に日本各地でもこんなに多くいるんだろうなぁ~という印象を受けました。
また、ある中古車ディーラーの事務所を訪問したシーンで印象的だったのが、マンションの一室を利用した事務所の壁に大きなパーキスターン国旗(しかも目立つ部分に「جشن آزادی مبارک」(「祝・独立(記念日)祭」)の文字)が張られていた事でした。おそらく「イスラーム」と同じくらい(というか、多分むしろ密接に関連しあう形で)、彼らにとって「出身国」(および、それに連なるコミュニティーの輪)が持つ意味合いはやはり異国の地において大きいものなのだろうな~という感じがしました、仕事上の実利的な面でも、心情的な思い入れとしても。


この番組、これら取材対象の人々の描き方がなかなか良いなと感じました。単に遠い異国の珍しい宗教的慣行をどっかで集まって実践しているだけの、大多数の視聴者とは隔絶された「他者」として扱うのではなく、着実に社会の一部として根付いてきている存在として提示しようという姿勢が全体的に見受けられました。特に、あるパーキスターン出身の男性の家族を取材した部分でそのような点が前面に出ていて、日本人の奥さんの言葉や父親に連れられて一緒にマスジドで礼拝する子供の姿を通して静かに示されていました。

あと、こういうドキュメンタリーの取材って、そのテーマや目的と同様(もしくはそれ以上)に実際の取材対象との接し方が重要になってくると思いますが、その点でこの番組の取材スタッフの方々はプロだなぁ~とも思いながら見ました。テレビ局という組織の社会的な知名度・信用などの取材対象に近づく際に有利な点(もちろん、その反面で実際に取材する主体としての個人を表に出せない不利な点も)は別としても、わりと何らかのフィールドワーク調査でも共通してくる事なので、取材対象の「描き方」と同じく「接し方」についてもいろいろ考える(つもりな)事の多い30分間でした。


ちなみに、有資格者がいないため日本でのラマザーン入り&明けはマレーシアでの宣言に従っている、という話を以前どこかで(極度にウロ覚え)聞いた事があったので、そこらへんどうなってるんだろうとも思いながら見てたんですが、日本(東京)でも確認しているようですね。(しかも新月を確認するために東京タワーの展望台に登っていたのには少しビックリしました。)

・・・ついでに番組の内容とは関係無い話ですが、メインの撮影場所が戸田マスジドという事で、以前学校のイベントでお世話になったボートコースも映ってて、何だかちょっと懐かしかったです。(今まで気がつかなかったけど、実はけっこ~近くだったんですね。)
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by ek-japani | 2006-12-06 08:20 | テレビ


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