Crossing the Bridge
こんな映画見てきました、東京での上映が終わる前に駆け込みで・・・。
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トルコ現代音楽の世界は全然自分わからんのですが、有名な往年の名歌手からわりとアングラな部類の若手アーティストまでいろいろ登場しているようです。
また、トルコの現代音楽シーンの様々な部分を単に紹介していくだけでなく、同時に各ムーヴメントがトルコ共和国という国家の中で、そしてイスタンブルという都市の中でポピュラーカルチャーあるいはサブカルチャー、カウンターカルチャーとして出現・発展してきた(しつつある)背景を、社会的、政治的、歴史的な文脈に上手く位置付けながらそれぞれ焦点を当てていく感じでした。

特に、一切スタジオ録音などせず、様々な社会階層の人々が交わる「場」としての路上で演奏を続けるSiyasiyabend という3人組が個人的に気になりました。当局としては政治的な内容を歌う彼らを本当は路上から排除したがっているが、EU加盟を政策課題にしているため、街中での路上演奏風景は「ヨーロッパ的」だという事で黙認されてもいるという話が印象的でした。
ちなみに映画中このシーンで歌ってる「Hayyam」という曲が何か良かったです。
(所々で「Su cahilleri bak, dünyanın sahibi dir onlar」とか何となく分かりそうな部分もありましたが、どっかネット上で歌詞全部載ってないもんですかね。何て歌ってるのかちょっと気になります。)

※2009年1月3日追記:バンド公式サイトより歌詞を引用。
Hiç hiçbir şeyi bilmiyorlar, bilmek istemiyorlar.
Hiç hiçbir şeyi görmüyorlar, görmek istemiyorlar.
Şu cahillere bak, dünyanın sahibi onlar
Şu cahillere bak, dünyanın hakimi onlar
Onlardan değilsen eğer,sana zalim derler
Onlara aldırma hayyam. Dostum (Dostum)



でもバンド名、60年代の反戦フォークを思わせる政治的な姿勢から直球的に「政治的なバンド」みたいな意味かと思いきや、映画公式HPには「メソポタミアの国民的英雄の名前」ってあるけどホント?



・・・で、観た後で思ったのだけど、インドのミュージックシーンを題材に誰かこういうの制作してくれないもんですかね。(映画産業に関連したドキュメンタリーは最近たくさん撮られているのだろうけど。)
やはりインドのポピュラー音楽が各地の映画音楽と密着、というか「喰われている」ような状況では、音楽産業のメジャーな部分であまり目立たないながらも存在しているロックやラップ、クラブミュージックなどの動向を相互に関連づけながら網羅的に紹介するのは企画として難しいんですかね。多分探せば何かしらと興味深いアーティストもいろいろと存在するかもしれないけど、でも音楽シーンでの成功の第一線と見なされる場が結局映画にしかなく、どうしようもなく映画音楽が前面に出て来てしまう状況だと、(とりわけ国外からは)あんまり内実が分からない感じですな。(特に「体制への申し立て」みたいな音楽の政治への関わりとか。)

何かリミックス多用のヒンディーポップとかそれに侵食されつつもある映画音楽とか、わりと軽い感じで聴き飽きる部分もあるので、たまにはもっと違う種類でインド発の現代音楽シーンに触れたい気分です。




※なんかグーグルビデオで全編(英語字幕付き)アップされているのを発見・・・。たぶんすぐ消されてしまうんだろうけど、見たい人はここから。
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by ek-japani | 2007-05-06 00:03 | 映画


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