The Reluctant Fundamentalist
c0072728_3521480.jpg最近こんな本読んでみた・・・。


The Reluctant Fundamentalist
 著者:Mohsin Hamid
 出版:Harcourt, Inc.


主人公チャンゲーズ(Changez چنگیز)が自分の過去をある(謎の)アメリカ人旅行者風の男に語って聞かせるという手法を取っていて、そのためストーリーは現在のラーホール旧市街のレストランの軒先のシーンと、チャンゲーズがアメリカなどで過ごした日々の回想シーンとを頻繁に行き交いながら展開する感じです。特にこの点では著者モフスィン・ハーミド محسن حامد の愛着がこもったラーホールの描写が随所に出てくるので、ラーホール好きな人にとっては少し楽しい部分では。

読後の感想としては、外交政策やメディア報道などでよく語られるような「反/親~」という単純化された二分法では捕らえきれない、ある個人の内面における「アメリカ」という国への両義的な感覚が詳細に描き出されていて、小説という表現手段の利点が最大限に活きているという印象持ちました。

・・・あんまり書いていくと自分の説明があまりに安っぽい言葉に陥っていく気がしたので早々にやめますが、とんと久しぶりに小説なるものを読んだら、いつも読む(むしろ今のところ読まざるをえない)文章との表現形式の違いにいろいろ考えることも多かったです。


ちなみにミーラー・ナーイル監督がお気に入りの本に挙げていて、しかも映画化するかもしれないとかのまであるらしいですな。どうなんでしょうね、ちょっと期待。
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by ek-japani | 2007-06-07 00:14 | 書籍


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