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イランでヒンディー語映画
最近は家に篭りっきりなことが多いので、またBBCからのネタで・・・。

 2005年12月24日:ईरान में हिंदी सिनेमा का जुनून (イランでヒンディー語映画に熱狂)

内容はようするに、大都市から地方の小さな町まであちこちでヒンディー語映画の俳優の写真を見かけたり、国内を移動する時の長距離バスの車内ではヒンディー語映画が上映されたり、出会うイラン人には映画の話を持ち掛けられたり、ヒンディー語の歌を聞かされたり、イランでもヒンディー語映画が人気なことに感動したという話。


実際に自分が旅行した時も、この記事の記者ほどあちこちで遭遇したわけではないが、街中で売ってる雑誌の表紙にシャールク・カーン शाहरुख़ ख़ान が載っててビックリした覚えがある。ちなみにその時に初めてアラビア文字表記で“شاہ رخ خان”てのを見たのだが、字面的にはイランイランした名前(現代のイラン人の男の子にはあまりなさそうな感じするが)だなぁと思った。

c0072728_8505299.jpg長距離バスの中でも“ラージャー ヒンドゥスター二ー राजा हिंदुस्तानी ”が上映されてた。ぼけ~っとバス最前列にあるTVで何か始まったな~と見ていたら、突然“راجا هندوستانی”とタイトルが見えて、え?見間違い?と思ってるうちにアーミル・カーン आमिर ख़ान が出てて来て、えー!と思わず座ってた後ろの方から最前列の席まで移動して食い入るように見てしまった。しかも(記事にも書いてあるように)吹き替えてあるので、ペルシア語を喋るアーミル・カーンやカリシュマー・カプール करिश्मा कपूर 、ジョニー・リーヴァル जॉनी लीवर とかを見るのはかなり変な感じだった。

ちなみに買ってきたVCDで全編よ~く見たらミュージカル・シーンが容赦なくカットされてた・・・。(かろうじて「パ~ルデーシー パ~ルデーシー ジャーナ~ ナヒ~ン」の歌だけは一部カットされつつ残ってたが・・・。)

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製造販売(とは書いてないけど、おそらく):موسسه رسانه های تصویری
(「映像メディア協会」みたいに偉そうな名前付けてるが、どうせ海賊版なんでしょ・・・。)
کارگردان (監督):دارمش دارشان (धर्मेश दर्शन)
بازیگران (俳優): امیر خان، کاریزما کاپور
           سورش ابروئی (सुरेश ओबेरॉय :ちなみにヴィヴェーク・オベロイの父)

監督&俳優の名前の綴りを見ると、借用語彙に見られる一般的なぺ→ウ&ヒの音韻変換法則を微妙に無視して、母音の短長がグチャグチャになってるのが気になる・・・。(おそらくアルファベット表記をもとにしたのか。)
そもそも「カリシュマー」なんて元はペルシア語起源のはずなのに、こんなんでいいのだろうか・・・

あとVCDケース裏面にはあらすじが・・・。
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といわけで・・・
政府の外交方針&文化政策など諸条件によりイランも映画の国産自給率が高そうだし、各国映画祭なんかで何人もイラン人の有名な監督が受賞してるし、まさかイランでヒンディー語映画をお目にかかるとは!と、けっこ~意外に思った。(よく考えると、地理的にはそんな離れてないんけどね。)
言葉(特に映画の会話や歌詞でよく使わる単語とか)のこともそうだけど、現在のパーキスターン北西辺境州あたり出身、もしくはルーツがある俳優(ディリープ・クマール दिलीप कुमार なんかペシャーワル出身のパシュトゥーン پښتنو だし、前述のカリーシュマー・カプールの家系とか曽祖父プリトヴィーラージ・カプール पृथ्वीराज कपूर の代にペシャーワルから移って来たらしいし、シャールク・カーンも父親はパシュトゥーンの家系だし。)もちらほらいるし、そういう面で見てもハイバル峠の壁は意外と低いのか?


あとこの記事で海賊盤横行(というかそれ以外流通ルート無し)の問題も触れられてるいるが、やはりそうか~という感じだった。(パーキスターン経由で来てるのかと思ってたけど、意外とドバイ دبي の湾岸方面からだったのね・・・。)

たしかにこの記者が提案してるように、市場として本腰入れて商売するためには著作権に関する二国間協定とかが違法コピー対策としてまず必要だろう。う~ん、でもそれも何かつまらないような・・・。
インドのソフト・パワーとしてのインド映画が世界各地に浸透する力の源は、著作権ガチガチで稼ぎを世界各地から吸い上げる市場主義の主流からは少し逸脱した方法で、著作権概念のゆる~い地域でコピー製品があまり徹底して取締られずに氾濫していく流通ルートのおかげでもあるのじゃ無いだろうか?(もちろん、家族や結婚が主題のストーリー、肌の露出の少ない描写、歌や踊りの入るスタイルなど映画の内容自体にある魅力が受け入れられてる第一の理由なんだろうけど。)
・・・な~んて事を、都内某所のハラール食品店にてヒンディー語映画をせっせとビデオにダビング×デッキ5段重ねを目撃しながら思うのだが・・・。ヒンディー語映画の地位向上のためにはどっちがいいのだろう・・・。

※1月6日追記:ためしにペルシア語風の綴りで「بالیوود」(ボリウッド)をGoogle検索したら、イランのヒンディー映画マニアさん方のブログがたくさん引っかかりました。大漁です。
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by ek-japani | 2005-12-28 09:19 | ニュースより
Indira Gandhi Rashtriya Manav Sangrahalaya
今年の4月に“『BHOPAL :Barah Bajkar Panch Minute』”の記事で、しばらく公開していたカエルの写真、最近になって再びプロフィール欄で公開している。ひそかに好評なようなので、カエルの魔力をさらに広めるためにも今回はカエル関連で・・・。


インド中部にあるマッディヤ・プラデーシュ州の州都ボーパール भोपाल。その街の傍らにある人造湖の畔、ちょうど湖とその向こうに市街中心部を見渡せる位置にインディラー・ガーンディー国立人類博物館 इंदिरा गाँधी राष्ट्रीय मानव संग्रहालय という施設がある(もう一つ同じ名前で同じコンセプトの博物館が、小規模ながらマイソール मैसूर ಮೈಸೂರುの市内にも。)が、そこでこの写真のカエルと出会った・・・。

ヒンディー語で(および、おそらく他の北インド諸語でも)アーディヴァースィー आदिवासी という総称で呼ばれ、「部族民」とカテゴライズされる人々がインドの各地には存在する。これらの人々の多くは、周囲のヒンドゥー教徒らとは異なる精霊信仰(現在ではクリスチャンに改宗したり、ヒンドゥーに「再改宗」したり、いろいろと権力のせめぎ合い的なアレです・・・)や、コミュニティー内での自給自足的な生業形態など、様々な面で特徴的な独自の生活様式・文化を保持している。
(何を基準に、誰を「部族民」と選別するかの問題については、詳しくは上にリンク付けたWikipediaのページ内“Criteria of 'Tribalness'”の項を参照の事。また政治的には、インド憲法において「指定部族民」というカテゴリーが規定されており、これによって差別是正・少数者保護のため教育・公的機関での雇用・議会の議席などにおいて一定の割合が保障されている。具体的に「指定部族民」として登録されている「部族」の内訳については、同様に“List of Scheduled Tribes in India”(Wikipedia)を参照してくだされ。)

この博物館は部族民の独特の文化を保存・展示するため、インド文化省によって開設された。わりと広大な敷地(約0.8平方Km)のオープンスペースのあちこちに、インド各地から実際に様々な部族民の職人を呼び寄せて作らせた独特の様式の家屋や陶芸品などいろいろなモノが展示されている。
ひとくちに「部族民」といっても(・・・というか周りから勝手に「部族民」と一纏めにされてしまっているだけなんだが)、家屋の様式が居住地域の気候によって如実に変わって(当然の事のようだが、複製で実際に間近で見ると)おもしろい。西のラージャスターンなどの乾燥地帯の泥作りの家、ノースイーストの森林&多雨地帯の木造高床式の家、南の沿岸部の木造平屋建ての家(隣には舟も)などいろいろ、見て回るうちに少し探検気分。


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これはノースイーストのナガランド州のナガ族豪農の家(だったと記憶しているが・・・)。
他の家屋は中まで入れるのも多かったけど、これは残念ながら中に入れなかった。


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これはノースイースト(ミゾラム州?マニプル州?記憶無し・・・)の高床式家屋。
家の壁や床は、竹を編んで&組んで作られている。中に入ると床が軋むけど、その分弾力性があって丈夫そうだし、もちろん通気性が抜群そうだった。


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土壁の家の外部や内部には、その家の女性が魔除けなどの意味も込めて描く壁面装飾もしっかり施されているモノが多かった。
これはどこの地域・州のだったか記憶無し、グジャラート?だったような気も・・・。


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これも残念ながら記憶無し・・・。
ちなみに上のブログタイトル背景の画像のネタ元はこの写真。


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もはや居直るが記憶は喪失されるものである。記憶無し。
この絵は色使い&構図なんかがけっこ~楽しい雰囲気だけど、意外なことに家屋の内側にこっそりと描いてあった。


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こういう絵付けしてある皿&壷なんかも無造作に屋外(といってもまぁ屋根はあるが・・・)に展示されてた。たしか自分が見学した時はこういう工芸品に説明書きが無かったと記憶しているので、これもどこの地域・州のかは不明という事に・・・。


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・・・という訳で、このカエルも残念ながら製作者やその地域・州、用途などは定かではありませぬ・・・。
(一応材質は焼き物、表面に釉薬とかは使って無い感じの。)

ホントに何なんだろう・・・?
口から何か出てるし・・・。
カエルゆえに雨乞いのため?


う~む、また次回行く時(いつのことやら・・・ふ~)にはよ~く見てこよう&もっと写真も・・・。
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by ek-japani | 2005-12-25 05:33 | 写真
続・ボージプリー映画
またBBCでボージプリー映画についての記事が・・・。

2005年12月15日:Move over Bollywood, here's Bhojpuri
※12月25日追記:BBC Urduでも同様の記事“بھوجپوری فلمی صنعت عروج پر”を発見。

簡単に言うと、ヒンディー語の下位方言であるボージプリー भोजपुरी で制作される映画がここ最近ヒット作をいくつか輩出し、業界としても活況を呈してる(今年で既に30本ほど=前年の2倍に増加)らしい。
※あと細かい事は以前6月12日“ボージプリー映画”に書いたので、そちらをどうぞ。


このニュース記事でボージプリー映画好況の裏にある要因がいくつか解説されている。

まず1つ目としては、
the film-makers have astutely targeted the Bhojpuri-speaking audience at home and abroad - a substantial expatriate population in places such as Mauritius, Fiji, Surinam and the West Indies.
(※上記のBBC記事より)
というように、かつてボージプル भोजपुर 地方(ビハール बिहार やウッタル・プラデーシュ उत्तर प्रदेश 東部)から世界各地(主に旧英領植民地のプランテーション地域)へ渡っていった国外の移民も視野に入れた、幅広いボージプリー話者層を観客として想定し制作されているらしい。

この点については、以前書いた時には海外にもボージプリー話者が存在するのは知っていたけど、まさかそこまで想定しているほど「グローバル」な配給戦略をボージプリー映画業界が持っているとは思ってなかった。

また同様に、いつも興味深い情報を提供してくれるこれでインディアのところでボージプリー映画の分析(日記2005年10月5日分:“救世主はボージプリー映画”)を読むまでは、国内市場についても少し誤解していた。ボージプリー映画がインド各地で高い興行収益をあげている理由を、国内の非ボージプリー話者(ヒンディー語圏やその近隣の北インド諸言語圏の人々)にも受け入れられているのかと思っていたのだ。
当初自分の頭の中では、「ボージプリー語圏」という「ローカル」な空間を原初的なボージプル地方に限定して考えていたが、ボージプリーを話す人々が存在する場所こそが「ボージプリー語圏」であるならば、当然ながらその「ローカル」さは特定の土地に(観念としてはどかこかで結びついていても)物理的に縛り付けられるものではないだろう。もちろん地元ビハール州でヒットしてるのも事実だろうが、それ以上に国内に点在するボージプリー話者の移民もしくは手稼ぎ労働者コミュニティーの存在が大きいのだろう。


また別の要因としては、
With Bollywood productions increasingly targeting the urban middle and upper classes in India's cities, Bhojpuri directors have cashed in by churning out home-grown local fare.
(※上記のBBC記事より)
というように、映画の題材としてもボージプリーの響きが持つ「ローカル」さを前面に押し出して、ボージプリー映画は制作されているらしい。実際に記事の他の部分で、ボージプリー映画業界の人気俳優ラヴィ・キシャン रवि किशन はボージプリー映画を「家の手作り料理」に例えている。
インドにおいては様々な面で国内の都市部とそれ以外の村落部の格差が増大しているが、映画産業(ヒンディー語映画の場合)の市場としても例外ではない。具体的には映画の題材、またその扱い方に対する2つの観客層の異なる反応として表れ、またその観客の嗜好を見越して映画を撮る制作&配給サイドの思惑との相互作用で格差は広がっている。

特に近頃は(抜粋部分にも書いてあるように)、都市部の比較的裕福な中流~上流所得層の観客向けに映画を制作する傾向が強まってきたヒンディー語映画の業界(この傾向を後押ししている要因としては、①海外における新たな市場;所得の高い在外インド人観客層の存在と、②国内における新たな競争;外国の配給会社の参入、特にハリウッド映画の進出というのが考えられる。)に対抗して、ボージプリー映画では大部分が「結婚」と「家族」という、基本的だが不動の題材にこだわって制作されているらしい。(これからは社会における男女の役割の問題や政治の世界を風刺した内容にも着手していく予定らしいが。)

でもその「ローカル」さってのも、ボージプリーにおける多様な下位方言の中から有力なものが、映画の標準「ボージプリー」として採用されているんだろうから、細分化していこうと思ったらまだ余地はあるんだろうけど・・・。どうなんでしょ、まぁヒンディー語映画やもちろんハリウッド映画などに比べたら、(あくまで相対的にだが)断然「ローカル」な存在なのだろうけど。


そういうわけで、ボージプリー映画が今後どのような展開を見せるか気になるところである。果たして一過性のブームでヒンディー映画の亜流として終わるのか、それとも新たな別の路線を開拓して独自の進化を遂げるのか。


・・・それにつけ加えて、このBBCのニュース記事には触れられていなかったが、前述の『これでインディア』で見た内容に、映画産業の末端部分、つまり映画館への影響についての興味深い考察があった。
ボージプリー映画の隆盛により、おそらく一番の恩恵を被っているのは、都市部の場末の映画館だろう。近年、インドでは都市部を中心に大規模なシネコンが乱立しており、小さな映画館は観客の減少に悩まされ、経営難により潰れてしまう映画館も少なくなかった。だが、それらの弱小映画館たちは、ボージプリー映画という武器を新たに手に入れた。ボージプリー映画はほとんどの場合シネコンで上映されない上、ビハール人を中心としたまとまった数の観客を見込めるドル箱コンテンツとなっている。
BBCのニュース記事にある写真(上から二番目)を見ると、まさ~にそんな感じが漂ってる。いかにもあちこちパーン噛み噛みペッとはき散らかした赤い跡や、チケット窓口や入場口の容赦ない無秩序さが思い浮かぶ、そんでイスが半分壊れかけてればなおの事OK!(ってのはステレオタイプ過ぎ??)だろう。

そこまで「場末」な映画館にはさすがに引くけど、かといってインドのシネコンはあまり好きじゃない。
時間を調べるためだけにわざわざRs.2払って新聞買って30分前から待っていようとも、そこまでたどり着くため既にオートでRs.50使ってても、あまり大衆受けはしなそうだが紛れもない良作であろうとも、自分がいくら見た~くても、観客が全然集まらなければ容赦なく上映しないので。しかもそこで熱烈に「何が何でも観たいんじゃーっ」と食い下がったら、窓口のスタッフにうらでボソッと「ハラーミー हरामी حرامی な奴だわ、うざっ。」と言われた恨みもあるし。(う~ん、話がずれとる・・・。)

まぁ、インドの映画産業全体におけるシネコンの存在はさらに増大していくだろうけど、反シネコンを志すのに十分な個人的トラウマをそういうふうに経験してるので、自分も中小規模の映画館が存続してシネコンの一人勝ちにはならないのは嬉しいところだ・・・。


☆おまけ
 ボージプリーって、実際に文章をデーヴァナーガリーで書くとこんな感じらしい。
 (リンク先:ムンバイー在住の元?自称?ジャーナリスト、シャシ・スィン शशि सिंह 氏のブログ)
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by ek-japani | 2005-12-19 18:05 | ニュースより
“ベンガルール”
カルナータカ ಕನಾ೯ಟಕ 州州都バンガロールの、今までのアルファベット表記“Bangalore”が変更になるらしい・・・。

この変更を「改名」としてあるニュースも多いけど、実際は表記のマイナー変更、でしょ?
だって今までカンナダ ಕನ್ನಡ 語話者の地元民(のことを“カンナディガ”というと以前聞いた事があるけど、何か特撮ヒーローの名前みたいとこっそり思ったのは自分だけか・・・。)は、ずっとカンナダ語での呼び名&表記(ಬೆಂಗಳೂರು)を使ってて、他の言語(特に英語)での発音&表記がずれて「だけ」なんでしょ?(って、他の人から聞いただけの話だが・・・。)
・・・と思ったら、いろいろ経費もかかりそう~!慣れてたアルファベット表記を変えるのもイャ~だなぁ・・・、何でわざわざ?しかもそれよりインフレ整備とかする事は山ほどあるだろがぁー!てな感じの非難ゴーゴーで、状況はそんな単純でもないんですな。


で、その話はまぁヒトゴトだとして置いといて、その変更予定の表記は一体どっちなの??
 Bengaluru?それともBengalooru
グーグルで最近のニュース記事を検索すると、前者の方が多数派みたいだけど、後者の方もインドのメディアではDeccan HeraldNDTVが、外国系メディアではロイターがそう報道しているようだし・・・。
何で食い違ってしまってるのだろう・・・、う~む。政府の情報伝達が徹底してなかったのかな?


ところ変わって日本語のニュース記事では「ベンガルル」と読まれたりと、変更を提案した文学者の意図しないとこで、日本語でのカタカナ表記もどう変更されるのか気になる・・・。

うぬぬ、はたして「ベンガルール」は広まる&定着するのか??
とりあえず・・・、このブログの名前も「ベンガルルではありません。」に変更!!(日曜まで。)
※とりあえず日曜になったので再び「ヒンズー語ではありません。」(ブログタイトルを変更するのも一回やったら何か飽きた・・・。)
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by ek-japani | 2005-12-16 02:45 | ニュースより
もうテレビで!?
早くも映画Sarkar सरकार』が放映されるとな・・・。
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Sahara ONE TV、12月18日(日)AM12:00~ (日本時間PM3:30~)

※12月12日追記:放送時間は上記のに加えて、PM7:30~(日本時間PM11:00~)も放映するらしい。
 時間枠を総計すると3+4時間??・・・ってことはこれでもかっ!!てほどタップ~リCMが入るちゅうわけ???

先月の28日(日)にもYahaan यहाँ』が放送されてたし、なんでそんな早いの?

と、思ったらどっちも配給元がSahara ONE Motion Picturesだからなのか!
・・・ってそういう問題なの??DVDも発売してないうちにもういいのか?
(※12月6日追記:コメント欄の情報の通り、DVDはもう発売してました。)
なんか最近は、新作映画の公開→正規版DVD&VCD販売・テレビ放映、のサイクルがすごく早まってるみたいだが、それにしても・・・早っ!!

まぁ何にせよ、そんな早く見れると思わんかったから嬉しぃ~。
(画像の悪ささえ我慢すれば、海賊版ビデオでも見ようと思えばできるんだけどね・・・。)

※12月18日追記:一回目(インド時間PM12:00~)を見逃したので何とも言えませんが、どうやら同じ日に2回放送する様子。これもひとえにアミターブ・バッチャン अमिताभ बच्चन が手術&無事退院のおかげでしょう。映画中での入院シーンと今回の現実の入院を上手い具合に重ね合わせて(しかも期せずしてか、ちょうど退院した翌日に放送!)、さらに視聴率を稼ごうという意図があからさま過ぎ・・・。
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by ek-japani | 2005-12-04 20:14 | 衛星放送
アムール・モペット
最近あるインド人のブログで見かけたのが、こんなの・・・。

c0072728_2342970.jpgインドの“Amul”という乳製品&製菓会社(日本の森永とか明治みたいなもんかな・・・??)の名前は、なんとなくアイスクリーム・パーラーとかで知ってた。
でも街頭広告(バター)でこんなおもしろいのを、しかも1966年から着々と続けていたとは全く知らなかった・・・。

c0072728_23423996.jpg※知らない人のためにも、ちなみに上の絵の元ネタはこんなやつ。

2004年公開のヒンディー語映画『Swades स्वदेस 』のタイトルとSwad Dish(「スワード स्वाद 」= 「味」、「ディッシュ」=英語の「皿・料理」)がかけてある。
会社名の下に書いてある“Eaten by we the people”(我々インド人により食されている)の「we, the people」部分も映画のサブタイトルより。


他にも映画パロディーネタでおもろしろいのがいくつか・・・。

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fizz Hai - In search of her butter

c0072728_2344483.jpg元ネタ:2000年公開の映画『Fiza ‐ In search of her brother』、ムンバイーでコミュナル暴動が起きた際に、ある事件がきっかけで行方不明になった弟を探すムスリム女性の話。

※映画タイトル兼主人公の女性の名前「フィザー फ़िज़ा فضا」と同じような綴りの英単語を(かな~り無理やり?)かけている。Fizz=英語の「炭酸・活気」とかの?、Hai है =「である」 。

→ ★☆☆ :なんでバターを探す? でも不覚にも笑ってしまった。


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Amul LAGAANA - Upon every slice in India
(“アムールのバターを塗れ - 全てのインドのパン切れに”)

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c0072728_2345211.jpg元ネタ:2001年公開の大ヒット映画『Lagaan - Once upon time in India』、イギリス植民地政府と年貢の3年間免除をめぐって、村人たちがクリケットの試合を戦うという歴史モノ。

※映画タイトルの「ラガーン लगान」(「年貢」)と「ラガーナー लगाना」(動詞「つける」の命令形の1つ)がかけてある。サブタイトルも上手くもじっている。

→ ★★★ :かな~り大爆笑。ちゃんと食パン持ってるし・・・。


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Got COMPANY? - Serve Amul Khathe rehna

c0072728_2346484.gif元ネタ:2002年公開の映画『COMPANY』、ムンバイーのマフィアの内部抗争とその中心となった2人の友情を描いた映画。

※映画の題名兼劇中での主人公たちのマフィアグループの名前が「カンパニー」なのだが、同じ英単語の「会社・結社」という用法と同じく「仲間・つれ合い」という用法をかけて、「(一緒にバター塗って食パン食べる)仲間は得たか?」なんて意味不明なオチ。後ろの“Khathe rehna खाते रहना”( 食べ続けていろ)も、この映画の有名な曲『khallas ख़ल्लास خلاص』の一節“Bachke tu rehna बचके तू रहना ”をもじってる。

→ ★★☆ :う~ん・・・。元の映画のシリアスさをぶち壊す点でおもしろい、のかな?


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BHOOKH - a TOAST story

c0072728_23472657.jpg元ネタ:2003年公開の映画『Bhoot - a GHOST story』、ホラー映画ブームの先駆け。

※映画タイトルの「ブート भूत」(「幽霊」)と「ブーク भूख」(「空腹」)をかけてある。

→ ★★☆ :というか・・・、何でトーストの話なの?やはり何でもありですか・・・。


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MASKA-E-AAZMA

c0072728_23501747.jpg元ネタ:オリジナルが1960年公開の不朽の名作映画『MUGHAL-E-AZAM مغل اعظم』、今年になってカラー化されて再公開された事によって注目をあびた。ムガル朝アクバル اکبر 大帝の一人息子サリーム سلیم 王子と踊り子アナールカリー انار کلی の悲恋の物語。

※映画タイトル「ムガレ・アーザム」(「偉大なるムガル」)と、「マスカーエ・アーズマー مسکۂ آزما」(「お試し?のバター」)がかけてある。

→ ★★★ :何でまたトーストを食べさせる?まさか往年の名シーンがこうなるとは・・・。


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Makhan Aan De - THE SLICING

c0072728_23512612.jpg元ネタ:今夏に公開された話題作『Ballad of Mangal Pandey - THE RISING』、1857年のインド大反乱のきっかけとなった、スィパーヒー सिपाही (セポイ)の乱を起こした東インド会社のインド人兵士の話。

※映画タイトルにある主人公の名「マンガル・パーンデー मंगल पांडे」と「マッカン アーン デー मक्खन आन दे」(バターを???しろ)がかけてある。(アーンの部分が少し意味不明・・・。)

→★★☆ :う~ん、話題になってるモノなら何でもいいのか?とりあえずバターとスライスにこじつけとけば?

まぁこんな話題の映画をパロディーにするだけでなく、その他にも世間が関心を寄せるトピックならなんでも題材に。しかも時には公権力に対してユーモアを交えた批判を、時には暗い世相を憂う声を、時には言葉少なく亡くなった著名人への追悼や災害被災者への同情を、というようにインドの「市井の人々」の声を代弁する役割を果たしてきたというのが長続きしてる大きな理由なのかもしらんね。
もちろん「市井の人々」といっても、多種多様な背景を持ち、個々の政治的な意見は時々によって分かれるだろう。それでも時に厳しい世間の現実を「笑い」に変え、毎日の暮らしを少しでも楽しいものに変えようという試みにおいては、どこかで広く共有される見解があるような気がする。

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Aabaadi ya barbaadi?- Amul One in a billion
(“繁栄か荒廃か? - アムール、10億の内の1人”)

インドの人口が10億人を越えたのを機に。

※ペルシア語起源の「アーバーディー آبادی」という単語は、地名の後ろによくある「~アーバード」(「~の栄える土地」という意味)が名詞になった形で、「繁栄」という意味以外で一般的に「人口」という意味でも使われる。人口の多さ=国の繁栄、と現代では必ずしもならない状況を踏まえて。後ろに似たような音で正反対の意味の「バルバーディー بربادی」と対比させている。


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Makhan chor mange makhan more
 (“バター泥棒がねだった、もっとバターをと”)

ジャナマーシュトミー जन्माष्टमी (ヒンドゥー太陰暦第6月バードーン भादों 月 に行われる、クリシュナ कृष्ण の誕生を祝う祭り)の季節に。

※「マッカン チョール मक्खन चोर」(「バター泥棒」)とは、幼児時代のクリシュナのこと。母親が台所のどこにギー घी を隠しても不思議と必ず見つけ出し、全て嘗め尽くしてしまうという寓話にちなむ。近年の大衆宗教絵画なんかで題材としてよく書かれる。
 それに加えて、おそらくこの時期流行った?ペプシのCMキャッチフレーズ、「イェ ディル マーンゲー モア」(「心が求めた、もっとさらにと」)もかけてある。


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Caste no bar, Class no bar, Amul bar bar - Amul Butter Every Mandal's Choice
(“カーストに境界線無し、階級に境界線無し、アムール何度でも - アムールバターは全ての人々が選んだモノ”)

1992年に様々な議論や騒動を巻き起こしながらも施行された、公職における一定の割合を特定の後進諸階級などに対して優遇する留保措置に関して。その措置を実施するうえで元になった、1980年に出されたマンダル मंडल 委員会(通称;正式には第二次後進諸階級委員会)報告から、マンダル事件の名で呼ばれるようになった。

※この保護政策の実施においてまず1つ大きな論点が、どこまでを留保枠に含めるのか?という境界を設定する基準だった事と、その留保措置がかえってインド社会をカーストや階級といった区分で分断する結果につながるという批判を踏まえて。「バー」(英語の「棒・障害」とか)と「バール बार」(「~回、~度」)をかけている。


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Naaraaz Sharif! - Arresting taste
 (“お怒りシャリーフ! - 捕らえて離さない味”)

1999年にパーキスターンで起きた政変クーデターについて。当時の首相ナワーズ・シャリーフ نواز شریف がパルヴェーズ・ムシャッラフ پرویز مشرف 参謀総長(現・大統領)を解任したことをきっかけに起きた。

※解任された首相の名前と、その心境「ナーラーズ ناراض」(「不満な、怒っている」)をかけてある。加えて解任後に身柄を拘束された事と「アレスティング」(英語の「人の注意を引くような」)をかけてある。


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Arms janta ka favourite! - No sanctions needed
 (“兵器は一般市民のお気に入り - 何の制限も不要”)

1998年に行われた核実験について

※「アームズ」(「兵器」)と「アーム आम عام」(「一般の、普通の」)がかけてある。後ろのは核実験後に起きた国際世論からの非難と包括的核実験禁止条約(CTBT)の署名・批准をめぐる議論を踏まえて。


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Ishwar、Allah, Tero Naam、Sabko Sanmati de Bhagwan
 (“イーシュワル、アッラー、どちらも貴方の御名、善き心を与え給え神よ”)

1992年のバーブリー・マスジド破壊事件とその直後に国内でコミュナル暴動が頻発した状況に対して。

※上のはマハートマー・ガーンディー महात्मा गाँधी が歌った有名なバジャン भजन (宗教歌)の一節。「イーシュワル ईश्वर」はサンスクリット語起源の「神」を指す単語、「アッラー اللہ」はアラビア語起源のイスラームなどの一神教における「神」。宗教融和を訴えている内容。


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Don't spread rumours, Do spread goodness

1992年にムンバイー मुंबई で大規模に起きた市民暴動の時期に。

※実際に起きた事以上に、故意に人々を扇動するような噂によって事態が悪化、互いに対する報復の応酬によって暴動は拡大・深刻化していった。


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(無し)

2001年に起きたグジャラート गुजरात 大地震の直後に。


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Bas kare taiba
 (“もうたくさん、タイイバー”)

カシュミールでのテロ活動が激化し、それらの組織がインド各地でも事件を起こすようになった事に対して。

※11月7日にデリーで起きた連続爆破事件でも名前が挙がったテロ組織「ラシュカレ・タイイバー لشکر طیبہ」の名前の前半分と、「バス カレー बस करे」(「もうたくさん、やめて」)がかけてある。
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by ek-japani | 2005-12-01 01:31 | 考察