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雑誌『Coyote』
c0072728_1555389.jpgこんな雑誌が出ていたようです・・・。


Coyote

No.19 特集:インド
「ジプシーの旅立ち タール砂漠を彷徨う」



知り合いの方が寄稿なさっているという事で買ってみたのですが、わりと面白い内容ですね。ラージャスターンというと、ジャイプルやウダイプルあたりで藩王家の豪邸拝見なんかありがちな感じですが、今回はジャイサルメールの周辺の旅芸人を取材しているあたり少しがんばっている感じします。

個人的には「ジプシーの衣食住を覗いてみよう」という記事なんかわりとおもしろかったです。トウジンビエ(唐人稗:レシピによると当地では「バジュリー बजरी」)のローティーの作り方などが載ってて、ラージャスターンな雰囲気が出てる感じします。あのボソボソしたローティーの原料は稗だったんですね。

あと、いろいろなインドの写真にリリー・フランキー氏が一文づつ寄せている「幸福な路地」という企画がなんか良かったです。

とくに、これ
かつて華やかかりしもの。
そして、それを並んで眺める、
さほど興味のないもの。
あと、これ
見るべき所のない場所に、
やわらかな灯りがある。
写真が無いと別に大して意味わからない感じですが、これが添えられてる写真をみながらだとなんだか良い感じに見えました。まぁ、もしお手に取る機会があったらちょっと見てみてください。
インド写真が特集記事中にたくさん載っている中、このコーナーの写真が個人的に気に入るもの一番多かったです。



あとあと、内容とは全然関係ないのですが・・・、この特集記事での固有名詞のカタカナ表記にも嬉しい方向でかな~り驚きました。
 「チャーイ」
 「ラージャスターン」
 「ジョードプル」
 「マーンガニヤール」
 「ジョーギー」
 「ローティー」
 「マールワール」
 「メヘラーンガル」
 「ラージプート」
 「ラートール」
・・・という感じです。

「だからどうした」と言えばその通りなんですが、こういう一般誌でこんな贅沢に「ー」を(しかも的確な位置に)使ってくれてるのを見ると少し感動を呼びます。
取材原稿や編集などの段階で、①英語綴りから予測した(「日本人風の」英語)表記や、②だいたいの耳聞きによる表記、③新聞的に手当たり次第「ー」を省略した表記、という手順を経たら絶対上のようなカタカナ表記にはならないはずなので、とにかくビックリです。しかも知り合いが寄稿した部分でなく、雑誌の編集長さんや特集記事を執筆した作家さんの文章中に発見したのでなおビックリ。
特に日本で既に用例が圧倒的に多い「チャイ」じゃないあたり、なんかもう逆に奇妙な「誤植?」とまで感じてしまいました。
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by ek-japani | 2007-06-28 02:04 | 書籍
涅槃仏?
c0072728_23304317.jpg
※写真:BBC Hindi "भारत से कुछ तस्वीरें" より


・・・なんとなく今こんな感じの気分です。
(いやウソ。むしろ現実逃避に近い願望ですが・・・。)
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by ek-japani | 2007-06-09 00:07 | 写真
The Train
c0072728_304813.jpg久しぶりに音楽話ですが、この映画の音楽なかなか良いですな。最近よく聴いとります。(多分そのうちすぐ飽きるんだろうけど・・・。)

とくに軽快な曲調の"Woh Ajnabee वह अजनबी" は今頃インドのクラブとかで頻繁にかかってるのではないかと予測。この曲のミュージカル・シーン部分の映画プロモもYouTube で見たけど、よくあるクラブでの出会いシーン?に使われるようですな。やっぱり最近の映画音楽ってそのままだったりリミックスされたりにせよ、クラブや若者のパーティーで使われそうな曲調は欠かせない要素なんですかね。まぁいずれにせよ何とも良い曲ですな。

あと"Teri Tamanna तेरी तमन्ना" もわりと人気のようですが、何かズビーン・ガルグ ज़ुबीन गर्ग の歌う曲ってこのところいつも"Ya Ali या अली" と同じような調子のが多い気するのは自分だけでしょか、しかも歌い方も同じような感じだし。まぁ良い声ではあるんですが。

個人的には、あまり目立たないけどシャーン शान が歌う"The Train (An Inspiraiton)" の淡々とした曲の雰囲気が何気なく気に入っております。

まぁ、上のプロモーション写真から予想するに、「音楽だけは良いが、まぁ映画自体のほうはそんな大したことない出来」というようなイムラーン・ハーシュミー इमरान हाश्मी 主演作によくあるパターンではないかと思いますが・・・。


・・・で関係ないけど、今さっきここ見て知ったのだけど、この作品の音楽監督ミトゥン मिथुन 、じつは"Tere Bin"(Bas Ek Pal) や"Maula Maula"(Anwar) とかを作曲した人物だったんですな、どうりで。しかも'86年生まれって・・・若過ぎ!!



ちなみにこのアルバムの曲を試聴したい人はここからどうぞ。
(※ただウィルス対策ソフト入れてない場合、このスマッシュヒット.com を閲覧する際は要覚悟。っていうかそんなサイトのリンク貼るなって話ですが・・・。)
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by ek-japani | 2007-06-08 00:38 | 音楽
The Reluctant Fundamentalist
c0072728_3521480.jpg最近こんな本読んでみた・・・。


The Reluctant Fundamentalist
 著者:Mohsin Hamid
 出版:Harcourt, Inc.


主人公チャンゲーズ(Changez چنگیز)が自分の過去をある(謎の)アメリカ人旅行者風の男に語って聞かせるという手法を取っていて、そのためストーリーは現在のラーホール旧市街のレストランの軒先のシーンと、チャンゲーズがアメリカなどで過ごした日々の回想シーンとを頻繁に行き交いながら展開する感じです。特にこの点では著者モフスィン・ハーミド محسن حامد の愛着がこもったラーホールの描写が随所に出てくるので、ラーホール好きな人にとっては少し楽しい部分では。

読後の感想としては、外交政策やメディア報道などでよく語られるような「反/親~」という単純化された二分法では捕らえきれない、ある個人の内面における「アメリカ」という国への両義的な感覚が詳細に描き出されていて、小説という表現手段の利点が最大限に活きているという印象持ちました。

・・・あんまり書いていくと自分の説明があまりに安っぽい言葉に陥っていく気がしたので早々にやめますが、とんと久しぶりに小説なるものを読んだら、いつも読む(むしろ今のところ読まざるをえない)文章との表現形式の違いにいろいろ考えることも多かったです。


ちなみにミーラー・ナーイル監督がお気に入りの本に挙げていて、しかも映画化するかもしれないとかのまであるらしいですな。どうなんでしょうね、ちょっと期待。
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by ek-japani | 2007-06-07 00:14 | 書籍