インド版「MTV Unplugged」
MTV India で何やらインド版「MTV Unplugged」なんてのが今月から始まってたんですね・・・。




しかもユーチューブの公式チャンネルでは、これまで放送済みの回が曲ごとに(おそらく)すべて、しかもインドのテレビ局にしては珍しいほどやたらと高画質で公開されていたりして、いやはや何とも嬉しや。本家の番組趣旨そのままに、アコースティック基調の曲アレンジとスタジオでのライヴ演奏で収録され、歌手や曲によっては今までの印象とは異なる新たな一面が垣間見えたり。思わず次から次へと暫時見入ってしまいました。


これまでの出演者は初回ラッビー・シェールギル、第二回モーヒト・チョウハーン、第三回インディアン・オーシャンという並びできています。
とくにモーヒト・チャウハーンは、バンド時代や映画ソング以外のソロ活動では元からアコースティックやフュージョン調の曲が多かったので、それらの曲については今回ライヴ仕様アレンジ以上にはそれほど目新しさがあったわけでもないのですが、もともと映画ソングとしてカッチリ作りこまれた「Tum Se Hi」「Masakallli」の二曲がまさにアンプラグドな風味の新鮮な響きが楽曲に加えられていて、わりと興味深く聴きいってしまいました。

ちなみに後者の曲「Masakali」。出だしで印象的な主旋律を軽やかに奏でる楽器、てっきりアコーディオンやなにかだと思ってたら、上に貼ったスタジオライヴの演奏風景を見ると、よく日本の小学校の音楽の授業で習う鍵盤ハーモニカが使われてたんですね。意外や意外。


以下、参考までに番組放送日と各出演アーティスト(番組ウェブサイトより)。
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Rabbi : 1st Oct
Mohit Chauhan : 8th Oct
Indian Ocean : 15th Oct

Rekha Bhardwaj : 22nd Oct
Susheela Raman : 29th Oct
Javed Ali : 5th Nov
Shilpa Rao : 12th Nov
Advaita : 19th Nov
Euphoria : 26th Nov
Ranjit Barot : 3rd Dec
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# by ek-japani | 2011-10-21 00:22 | 音楽
반두비 বান্ধবী
最近レンタルDVDでこんな韓国映画を観ました。
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原題:バンドゥビ 반두비/Bandhobi/বান্ধবী (2009年 韓国)


出稼ぎバングラデシュ人労働者の青年カリムと韓国人の女子高生ミンソがひょんなことから出会い、お互いがそれぞれ抱える不安や寂しさを埋めあうように惹かれあいながら、友情とも恋愛ともつかない関係を深めていくというストーリーです。


国民所得増加や生活物価上昇、社会の高学歴化などにともない発生する低賃金単純労働力の不足。日本も80年代半ばのバブル期以降に外国人労働者の大量流入という形で穴埋めがなされ、これらの人々の存在が社会において顕在化しましたが、お隣の韓国でも外国人労働力に頼らざる得ない状況は同じようです。とくに、かつての日本の状況と同じように、近年まで相互ビザ免除協定があったために南アジア諸国からの出稼ぎ移民ではバングラデシュ出身者が多いようです。


計画倒産した前雇い先の賃金不払いや、ビザ失効後に以前よりも低賃金で再雇用するなどの経済的搾取のほか、バスの座席や釣銭受け渡しの際の接触忌避など、バングラデシュ人の青年が日常で遭遇するそこはかとない差別的待遇も描写されてたのが印象的です。

また、シングルマザーの母親と団地で暮らす主人公の少女の閉塞感も身に迫ってくるものがあります。とくに、帰宅すると母親がヒモ同然な無職の恋人を家に連れ込んでるとか、自室に逃げ込んでも声が壁から漏れ聞こえてくるとか、とくに多感で潔癖な時期の少女にとって耐え難いものがあると思います。
また、学校の友人と表面上付き合いを合わせてても、夏休みの英会話学校に同じように通うことも家の経済事情から容易ではなく、そのために結局年齢を偽って風俗のアルバイトまで始めるのですが、その店で「他にもたくさんの女の子が留学資金をためて外国へ出て行った」というような話も語られるのが衝撃的でした。


このように主人公二人を通じて様々な社会状況も断片的に描かれますが、その点はあくまで二人が接近する背景としての描写程度にとどまり、批判的色合いはそれほど前面には押し出されていません。
ただし、IMF金融危機以降に増大した所得層の二極分化や非正規雇用増大による雇用不安など、現在好調な輸出型経済の陰で蔓延する低所得層・若年層を中心とした韓国社会の鬱屈した空気が劇中のそこかしこから漂ってくる感じがしました。


あと、しいていえば主人公の「途上国出身者」や「ムスリム」といった他者性が、ところどころで自社会批判のための都合のいい材料として用いられているような印象が無くもないのですが、そのような異質な他者との出会いや互いの差異を越えた心の交流を通じて、いかに主人公の少女がこれまでに内面化してきた価値観を相対化し、新たな自分の人生を歩みだしていくのかという点がストーリーの核心だと思うので、とくに気になるほどの欠点というわけではなかったです。


ちなみに、昨年末から各地で映画祭上映された時はタイトルが「ソウルのバングラデシュ人」だったらしいので、DVDリリースにともなう邦訳改題は正解だったと思います。(DVDジャケの「何でも出来る少女と何も出来ない男が友達になる!」のあおりは全く意味不明で不要だけど・・・)。
ただ、「バンドゥビ」って、「ボンドゥ বন্ধু」の女性名詞型?(ベンガル語に文法性は無いのですが、便宜的に)だから、「僕たちは」というように男女の友人同士について用いるのは元のベンガル語の語義からしてOKなんでしょうかね。
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# by ek-japani | 2011-08-28 14:21 | 映画
ソウル中央モスク
昨日満月を迎えたので今年のラマザーンもやっと折り返し地点を過ぎた感じですね。

で、先月の話なので上の前ふりとは全く関係ないんですが、韓国ではソウルの中央モスク(서울 중앙 성원:ソウル中央聖院)にも行ってみました。
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以下、画像多数でやや長いので
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# by ek-japani | 2011-08-15 23:07 | 写真
세 얼간이
こないだ韓国に行ってきたのですが、帰りぎわに金浦空港併設のショッピングモールのシネコンでこんなのを見かけました。
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なにやら「3 Idots」が8月18日から韓国で劇場公開(韓題「セ・オルガニ 세 얼간이」)されるようです。

映画のチラシはこんな感じ。
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삐뚤어진 천재들의 세상 뒤집기 한판
(歪んだ天才たちの世界を反転勝負)

일류 명문대, 천재공학도들의 유쾌한 반란
(一流名門大学、天才工学徒たちの愉快な反乱)

<아바타>를 제압한 인도 흥행수익 811억!
(<アバター>を制圧した インドの興行収益811億!)


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역대 영화평점 1위! 811억원 흥행수익!
대한민국을 뒤집을 2011년 최고의 화제작!

(歴代映画評価 1位! 811億ウォンの興行収益!
韓国を覆す2011年最高の話題作!)

※ほとんどグーグル翻訳によってるので韓国語訳へのツッコミはご容赦を・・・。


また、同ショッピングモールの書店ではこんなのも見かけました。
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チェータン・バガト著の原作本「Five Point Someone」も今回の劇場公開にあわせて翻訳出版されたようです。


今回の韓国での配給決定の要因として、もちろんインド国内外での記録的興行成績もおそらく当然あるんでしょうが、やはり、既存の教育制度やそれを下支えしている社会全般に対する批判的なこの作品の内容が、おなじように学歴重視の風潮が強く、受験競争も苛烈な韓国社会に対する問題提議なり、何かしら自国の観客にアピールするものがあるだろう、というような目算が韓国の配給会社側にあったのでしょうかね。

だとしたらの仮定で話を進めますと、(たまたま自己内省的な目的にたまたま合致した作品だったとはいえ)同時代的な視点から選別された作品が、他国の現地人観客層を当て込んで一般公開にまで漕ぎつけられたという点は、インド映画の国外配給の事例として注目に値するのでは。
日本の一時期の「インド映画ブーム」のようなものが韓国でもあったかどうかは不明ですが、もしインド映画について配給側や観客のほうでイメージが定まっていない状況だとしたら、その点では日本よりもむこうのほうが配給会社にとって制約が少なく、より幅広い方向性の作品を紹介しやすい状況だったりするのかも。


あと、以下は個人的な勝手なぼやきですが、渋谷や銀座あたりのミニシアターで再び何かしら劇場公開してくれんもんでしょうか。比較的新しいインド映画作品が日本に紹介される機会として映画祭やDVD販売による邦訳版公開も決して小さいものだとは思いませんが、やはり劇場一般公開されるのに比べると話題の広まりや観客動員規模の上では明らかに劣るかと。
また、娯楽体験としても、DVDや最近流行のネット経由での動画視聴も新作がいろいろ見れて便利なんですが、たまには映画館の画面と音響とその他もろもろの空気感のなかでじっくり観賞したくもあります。
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# by ek-japani | 2011-08-07 16:41 | 映画